誠の道ーキミと共にー

顔をうつむかせ、手を胸の辺りに添えて呟いた


「逃げ惑う人々の叫びが。助けを求める人々の声が。血を切り裂く音が、聞こえませんか?」



着物の袷を強くにぎりしめ、ぎゅっと目を閉じた


どくんどくん・・・


どくん、どくん・・・


「人の肉を切り裂き、歓喜のうち震える人外の笑い声が、聞こえませんか?」



(ギャォーーーー)


(きゃーーー!!)
(ひ、ひぃやぁぁあ!!)



聞こえる、私には。


すっと瞼をあげて沖田さんを仰ぎ見た



「沖田さん、私は治癒の姫としてアブリエルを追います。沖田さんは土方さんのところに-------」