誠の道ーキミと共にー

「総司!!俺たちは奴を追いかける。お前は離桜を連れて屯所に戻れ。離桜の傷が酷い。」



後ろから永倉さんの声が聞こえた


そしてそのまま私たちを追い越して、アブリエルを追いかけていく

確かに、体の至るところに刀傷があって衣服を血に染めていく

ずきずきと痛みが体を襲っているのも分かる

でも、今は、この胸を占める、嫌な予感に意識が集中していた。


どくん、どくん・・・


なんなんだ、一体。
これは・・・





「加賀美、大丈夫か?歩けるか?屯所に-------」


「私も追います」


「・・・お前、何言って」


「沖田さん、聞こえませんか?」