誠の道ーキミと共にー

「っ?!」


いきなりの強風に沖田さんは私を庇うように抱き締めた



「くっ・・・」



(な、なに・・・?)



突然の出来事に戸惑っていると
どくん、と胸の鼓動が嫌なくらいはっきり聞こえた。



「!!」



次の瞬間。


「これ、は・・・」



風が吹き止み、閉じていた、瞼を開けてみると。


そこには
大きな獣がいた。



「あの時と同じ・・・」



「今までの浪士斬殺事件はお前の仕業か」



沖田さんが低く唸るような声を出して睨み付けた


私も大きな獣の隣に立つ人物を見つめた。



------- 数歩先に立つ、アブリエルを。