誠の道ーキミと共にー

「っは、あ・・・はっはぁっ・・・」




泣きながら荒い息を整えようとする璃桜。



沖田はそんな彼女に近づいて、力一杯抱きしめた。




「はっ、はあ・・・」



「加賀美。帰ってこい」



「・・・何言ってるんですか。
 私は脱退したんですよ。
 今更戻れるなんて。」



「それを知ってるのは幹部のみだ。


 隊士たちには病気療養中だとしてる」



「なんでまた・・・」



「普通は切腹ものだからだよ、馬鹿」



「・・・すみません。でも、私は戻りませんよ。

 皆さんに---」





「えぇ、それが懸命な判断だと思われますよ、姫」




その時、この場にいるはずのない男の声が響いた。



私を『姫』と呼ぶのは、一人しかいない------



「・・・アブリエル」



「・・・出たな、似非美男子」



アブリエルの登場にさらに力強く抱きしめてくる沖田さん。


流石にそろそろ苦しいです、沖田さん・・・