誠の道ーキミと共にー



(すごい・・・なんか、体が軽くなった・・・?)




あれほどまでに動くことが辛かったはずなのに、今では体がスイスイと動く。




(体が勝手に動く・・・しかも、的確に。でも浪士の急所は外してる)



浪士、つまり人間の急所は外しているはずなのに、今まで倒せなかった浪士たちが一撃で倒れてゆく。




「すげえ・・・

 なんか、女神さま、みたいだな・・・」


「あぁ。綺麗な舞を見てるみたいだ・・・」


「・・・」




浪士に対峙する璃桜を見ていた2人は、感嘆のため息を洩らした。


けれど沖田は、まさに女神のようだと思いながらも
自分が神の血をひいていることを疎ましく思う彼女に複雑な心境だった。




そして最後の浪士が倒れた時。



璃桜は刀を地面に突き刺して、それを支えにした。




「はっ、はっ・・・」



剣を抜いた時は体が軽かったのに、今ではものすごく重い。



(なにこれ・・・力の使いすぎ?
 私の体力がもう限界ってこと?)



どちらにしてももう動けない。