「っ!!」
力強い決意。
なんで、そんなこと言うんですか・・・
不覚にも、格好良いなんて思っちゃったじゃないですか。
目頭が熱くなって、ぐっと涙を堪えた。
ふと、数日前の宴のことを思い出した。
沖田と恋仲の女郎。
沖田さんの大切な人。
そして、その人も沖田さんの帰りを待ってる。
沖田さんを、傷つけるわけにはいかない・・・!!
「沖田さん、あなたには帰りを待ってくれてる人がいる。
その人のためにも、私は戦います。
永倉さんや原田さん、沖田さんたちを私が、無事に助けます」
そう言って、スッと沖田さんの腕から逃れた。
「っおい、加賀美!!
やめろ、無茶・・・くっ」
沖田さんから苦悶の声が聞こえて、若干振り返る。
そうやら浪士の一撃に苦戦しているようだ。
相当体力を消耗しているのだろう。
永倉さんも原田さんも。


