誠の道ーキミと共にー

私はそのまま土方さんの部屋に向かった。




あかりが漏れていたその部屋の前に立って、中に声をかけた。



「土方さん。加賀美です」



「おう、入れ」




襖を開けて中に入ると、書き物をしていた土方さんは筆をとめて
少しの間だけ待っていろと告げた。




土方さんの後ろに腰をおろして、
書き終わるのを待っていた。





「おし」という声と、同時に振り返った土方さんの顔には
疲れの色が出ていた。





「で、どうした?
 なにか総司と問題でもあったか?」




ニヤニヤとからかい気味の土方さんにため息をついた。




冗談のつもりだろうけど、そうじゃないんだよなあ・・・



「はい」



「は・・・?

 "はい"?!」




私の言葉に驚愕の声を上げた