誠の道ーキミと共にー

まだ、目が覚めていないのだろうか、理解するのに時間がかかる。


いや、目が覚めていないのではない。理解したくないから、その事実を拒絶しているのだ。


しかし、時間がたつにつれて、そうもいかなくなった。



冷静な判断ができるようにまでなってきた。


その言葉を受け入れていた時には、目を見開き、叫んでいた。



「あの、壬生浪!?!?」


失礼ではあったが、大声で叫んでしまった



だって、あの、壬生朗だよ!?!?!




人斬り集団って恐れられてる、あの!!




璃桜は混乱して、頭が痛くなってきた。










-------壬生浪士組


文久3年、京に上京した浪士たちのなかで、京に残った浪士の集まり。


身なりの貧しさから、「みぼろ」(壬生浪=みぶろ、みぶろう)と京の人たちに揶揄されてきた。


芹沢一派、近藤一派、殿内・家里・根岸一派からなる。









・・・だめ、こんな事実、受け入れられない。



そう思った時には、璃桜は畳の上で倒れていた。