誠の道ーキミと共にー

加賀美-------



今はここにいない、
自分の頼れる隊士。



俺は胸の不安に掻き立てられるように
刀を持って、部屋を飛び出た。
















どこだ、加賀美



部屋を飛び出したあと、井戸に向かって
全力で走っていた。





どこだ、加賀美!





未だに井戸にたどり着けないもどかしさに焦りが募る。




------------いた





屋敷の角を曲がって井戸を見つけると
その手前に、二つの影が見えた。


加賀美の座り込んでいる姿と、その姿に手を伸ばす
遠目からでもわかる美しい顔立ちの男。




誰だあいつは。




問い詰めるよりも先に
体が動いた。