誠の道ーキミと共にー

沖田side



加賀美が部屋を出てからしばらくが経った。


俺たちは、眠っている隊士たちの寝間着を整えたり
汗を拭ったりと、山崎くんの指導のもと
今はもう慣れた作業をしていた。




「遅くないか?璃桜」



原田さんがポツリと呟いた言葉に
山崎くんが同意するかのように
手元を見ていた顔を上げた




そして、璃桜が出て行った襖の方を見つめた。




「そうですね・・・


 
 月でも見ているのでしょうか」




「あぁ・・・


 そういや今日は満月か」





「満月・・・?」




原田の納得したような声に山崎が
訝しげに原田を見つめる。