誠の道ーキミと共にー

顔をうつむかせると、また優しい声が聞こえた。





「姫」




その声が頭の中でこだまする。


男の手を取ろうとした私の思考に
はっきりと、強い意思を持った声が響いた。





「加賀美!!」




その言葉と同時に、アブリエルとのあいだに風が吹いた。