「・・・あなただって、分かっていらっしゃるはずでしょう。
人間の子だといっても、あなたは神だ。
人間とともにあるわけにはいかない」
「・・・どうして私が神だと思う」
アブリエルは懐から何かを取り出した
それは、以前、私が見たことのない妖を倒した時に使った小刀と矢だった。
「なぜお前がそれを」
「あれは神獣と言って、天界にのみ存在する獣です。
まあ、あれは神落ちと言って神のちからである神力をなくした獣でしたがね。
かといって、倒せるのは神か、神の神力を宿した神具のみ。
これらには、その力が宿っていました。
あれは、人間には倒せるものではない。
あなたは、人間と一緒にいるべきではないのですよ」
あれは、母の形見。
神具と言われる道具であってもなんら不思議はない。
"人間と一緒にいるべきではない"
たしかにそれは、わかっていた。
私が、みんなと一緒にいていい人間でないということは。
分かっていたさ。
「おじいさまにあたる天王神様にもお会いしていないのですよね
天王神様がお待ちです。
さあ、帰りましょう、姫。
我らがあるべき場所へ。」
いつの間にか、男は塀から降りて
私の目の前にいた。
「姫」
心の中の闇をすべて包み込んでくれたその甘言に
私は刀を下ろして、座り込んだ
人間の子だといっても、あなたは神だ。
人間とともにあるわけにはいかない」
「・・・どうして私が神だと思う」
アブリエルは懐から何かを取り出した
それは、以前、私が見たことのない妖を倒した時に使った小刀と矢だった。
「なぜお前がそれを」
「あれは神獣と言って、天界にのみ存在する獣です。
まあ、あれは神落ちと言って神のちからである神力をなくした獣でしたがね。
かといって、倒せるのは神か、神の神力を宿した神具のみ。
これらには、その力が宿っていました。
あれは、人間には倒せるものではない。
あなたは、人間と一緒にいるべきではないのですよ」
あれは、母の形見。
神具と言われる道具であってもなんら不思議はない。
"人間と一緒にいるべきではない"
たしかにそれは、わかっていた。
私が、みんなと一緒にいていい人間でないということは。
分かっていたさ。
「おじいさまにあたる天王神様にもお会いしていないのですよね
天王神様がお待ちです。
さあ、帰りましょう、姫。
我らがあるべき場所へ。」
いつの間にか、男は塀から降りて
私の目の前にいた。
「姫」
心の中の闇をすべて包み込んでくれたその甘言に
私は刀を下ろして、座り込んだ


