誠の道ーキミと共にー

けれどそれは一瞬。



すぐにアブリエルは微笑んだ。





「治癒の姫の血まで、すべて受け継いでしまうとは。」





やはりそれか!!





こいつは長州の間者でもなんでもない。


母を殺し、私の正体をしり、
私も母と同じように殺しに来たのか。






刀を握り、大勢を立て直した。





「ですから、そう堅くならずに。


 

 なにも殺しに来ているわけではないのですよ。
 

 私はあるお方に頼まれて、あなたを迎えに来ただけです。」





「迎え?」




あるお方とは、誰だろうか




それに、本当にこの男の言っていることが正しいのかさえも分からない。