誠の道ーキミと共にー

「・・・私と同じ?


 どういう意味だ。
 おまえの目的は一体なんだ。」






あくまで、自分からは正体を告げない。


相手の正体だって未だに確実ではないのだ。


もしかしたら、新選組の内部を襲撃しようとした長州の間者かもしれない。




自分からしっぽを出すわけにはいかない






「目的?


 そうですねぇ、あなたはやり過ごそうとしているようですが
 まず私についてお教え致しましょう。」






男は優雅に組んだ脚の膝の上に組んだ両手を乗せた。






「私の名前は"アブリエル"。


 
 あなたのお母様と同じ、純血の神。

 まあ、多少人間の血も混ざっているとは言え、
 あなたが神であることに変わりはないわけですし。


 しかも、大半はお母上の血。
 そして、おろうことか------」



一瞬、私を見るアブリエルの目に剣呑さが生まれた。