男の醸し出す不思議な雰囲気に訝しげに目を細める




「・・・今一度問ふ。



 お前は、何者だ」





自分を落ち着かせるように、
ゆっくりと問いかけた。




男の醸し出す空気に呑み込まれそうだった。




男は、ニヤリと笑った気がした




ゾクリと、背中に悪寒が走った。




「っ」




咄嗟に私は、刀を構えた。




「あぁ、そんな硬くならずに。



 私は・・・


 そうですね、あたなと同じですよ」