誠の道ーキミと共にー

次に目を覚ました時、目の前にあったのは見知らぬ天井だった。



あれ?

私、いつの間にか宿に戻ってた??



そう思い、あたりを見渡した。


違う・・・


ここは、私が借りた宿じゃない。



じゃあ、ここは何処?


そう思っていると、後ろから声が聞こえた。



「お前、」


聞こえた言葉に反応し、後ろを振り返ってみると



「あっ、あなた、昨日の!!」



私を気絶させた青年が後ろにいた。


青年の言葉とかぶってしまったのか、青年は続きを話そうとせずに、近くにあった刀を手に取った。



「まあいいか。目が覚めたなら、連れて来いと言われてるからついてこい」



寝起きであまり頭が働かず、ぼーっとしていると青年はひとつため息をつき、私の顔色を窺った。



「大丈夫か、どこか体調でも悪いか?」



そう、顔を近づけて聞かれて、いっきに目が覚めた。




「す、すみませんっ・・・!」