誠の道ーキミと共にー

たしかに。



最初の方は私はそう思っていた気がする。



けど、何時からだったろうか。

生きることが楽しくなったのは。




考え込む私を見て、土方さんはまた優しく笑った。




「・・・最近、思うことがある」




私は、考えながら顎にあてていた手を離して、
土方さんを見上げた。





「この先、剣を持たなくてもいい時代が来るのか、と・・・」



「土方さん・・・」





私は、空いた襖から空を見上げる土方さんの横顔を見つめた。



土方さんの言いたいことに気がついて
顔を俯かせた。




『剣が不必要な時代』それは、侍のいない時代で、
当然、新選組も、なくなる。





「俺たちは、農民だった。
 だが、お上を守りたいという近藤さんの役に立ちたくて
 農民をやめた。


 ・・・今のこのご時世を見てるとな、
 確かに、自分たちは刀をもった侍になりたいと思っていた。
 でも今は、刀のない時代を望んでる。




 ・・・矛盾してるが、それがお上の望む、平和ってことなんだ。


 お上が望んでいることなら、俺たちの望みでもあるはずなんだがな。」