それを見て、璃桜は刀を鞘におさめた
あ、そうだ、正吉は!?
正吉が心配になって、勢いよく振り返る。
しかし、その方向にいたのは正吉ではなく、1人の青年。
誰?、そう問う間もなく腹に衝撃が。
「くっ」
意識を失う前、地面に倒れる前に見えたのは、自分の腹にあてられた刀の鞘。
腹にあてられた刀はまさに青年の物。
どうやら、この痛みの原因は青年のようだ。
まもなくして、璃桜は気を失った。
----------------------------------------------------------------------
なんか、温かい・・・
この温かさは初めてじゃない。
前にも、似たような感じがあった。
みんなに、母上と、父上に無条件に愛されていた時。
私が小さかった時。
母上に、抱いてもらった時の温かさに似てる・・・
ごめん、ごめんね。母上、父上・・・
私のせいだよね。
私が生まれたから・・・
璃桜の頬に一筋の涙が零れた。
あ、そうだ、正吉は!?
正吉が心配になって、勢いよく振り返る。
しかし、その方向にいたのは正吉ではなく、1人の青年。
誰?、そう問う間もなく腹に衝撃が。
「くっ」
意識を失う前、地面に倒れる前に見えたのは、自分の腹にあてられた刀の鞘。
腹にあてられた刀はまさに青年の物。
どうやら、この痛みの原因は青年のようだ。
まもなくして、璃桜は気を失った。
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なんか、温かい・・・
この温かさは初めてじゃない。
前にも、似たような感じがあった。
みんなに、母上と、父上に無条件に愛されていた時。
私が小さかった時。
母上に、抱いてもらった時の温かさに似てる・・・
ごめん、ごめんね。母上、父上・・・
私のせいだよね。
私が生まれたから・・・
璃桜の頬に一筋の涙が零れた。


