誠の道ーキミと共にー

「どうやって??


 ・・・あなた自身で、償うのもありでしょう。」



----------なんなら、私が協力して差し上げましょうか?


そういうと、浪士は顔を真っ青にし、坊やから手を放した。



自由になった坊やは正吉の所に駆け出す。



そして、浪士はかろうじて動くようになった口を使って言葉を発する。



お前は、一体、何者だ。と。



気を抜けば絶対に聞こえないくらいの大きさで。


「別に。ただ、あなたの運のツキがなかっただけでしょう」



璃桜は、その大きさよりももっと小さな声で答えた。




私の前で、あの犬を傷つけた。


貴様の、その汚れた手で。



----お前は私の怒りを買っただけ。それだけだ。


できる事なら、私の手でお前の存在を抹消してやりたいくらいだ。



それを聞いて、浪士は気を失った。