誠の道ーキミと共にー

そして、私たちは甘味処の方へ向かった。



「・・・何か、食っていくか?」



「え、良いんですか?」


珍しい沖田さんの誘いに目を丸くする。

それを見て沖田さんは
またもや苦笑い。


あ、本日二回目の苦笑い・・・


「どうせ、
近藤さんが気をつかわせてくれたんだろう。餡蜜(あんみつ)でいいか?」


「はい。」



注文している沖田さんの横顔を見ながら、ふと思った。


沖田さんは、
たとえ、私と二人きりでも、
沖田さんの表の顔を見せてくれない。

沖田さんが、二重人格だと言うことはしっている。

でも、近藤さんがいういわゆる表の顔、子供のような無邪気な顔を見せるのは近藤さんたちの前だけだ。

私の前でも、さっきみたいに
無表情を崩してくれるようなときは増えた。

だが---------------


(私はまだ、信用されていないということだろうか・・・)


素の顔を見せてくれないということはそういうことなのだろう。


(なんで私、いちいちそんなこと気にしてるんだろう?)


周りの目なんて、今まで一度も--------------



「どうしたの?離桜ちゃん?」


「っ」



一度も気にしたことなんて、無かったのに。

私の目の前で沖田さんは笑ってた。
近藤さんたちに向けてる、いつもの無邪気な笑顔を私に向けて。


そのことが、こんなにも嬉しいなんて。

---------------最近の私はどうにかしている。