誠の道ーキミと共にー

その様子に安心していると、
タタタッという足音が聞こえた。




「花鈴(かりん)っ」



「明里(あかり)姉さんっ」





花鈴と呼ばれた目の前の女の子は
駆け寄ってきた女の人に抱き付いた。




んん?

まてよ、この人・・・






「あぁ、もうっ
 無事で何よりや。


 どこも、怪我してせぇへ・・・ん?」




明里と呼ばれたその女の人は
私を視界にいれると
もともと大きな目を
もっと見開いた。





「あ、あんさんは・・・」




あぁ、やっぱり。
この人は---------





「あんときのお侍はん?!」




そこに寝ている浪士2人に連れて行かれそうになった
あの茶屋の前を通った綺麗なお姉さんだ。