誠の道ーキミと共にー

男は「ぐえっ」と
いかにも品のない声で倒れた。



振り返りざま、
もうひとりの男にも
回し蹴りを繰り出すと
その男も倒れた。




「まったく・・・
 懲りないやつらだ」





ふぅ、とため息を吐く。




「あ、あの・・・」




おずおずと、可愛らしい声が聞こえた。


そうだ。
忘れていた。




「あぁ・・・
 大丈夫ですか、お怪我は?」




そう笑顔で言うと
女の子は安心したのか、
ふわりと微笑んだ。




うん。
すごく可愛い、この子。



歳は・・・
私よりも一つ二つ位下だろうか。




白い肌には恐怖からか
青い色が見られたが、
だんだんと赤みを帯びてきて、
桃色の着物と相まっていた。