誠の道ーキミと共にー

その間に入って、声をかけた。



浪士2人が振り返ると
顔を真っ青にした。




「あ、あんた・・・」



やっぱり・・・




その浪士たちには覚えがあった。




「久しぶりだな・・・

 ----------茶屋以来か」





そう言って、口角をあげると
二人は「ひぃっ」といって後ずさった。




その二人は、私が京にはいったばかりの頃
偶然立ち寄った、茶店の
私が団子を食べている前で、
綺麗な女の人を無理やり連れて行こうとした男たちだった。




「確か、前にもいったよな?


 ・・・今後、このようなことがないようにって。

 今、お前たちがやっていたことはなんだ?

 それとも・・・
 手っ取り早く、この世から去りたいか。」




「こ、このっ」




そういうと、なぜか二人は刀を振り上げてきたので
私はそれを交わして、拳を作って
男の鳩尾(みぞおち)に
それを送り出した。