誠の道ーキミと共にー

疑問に思って、視線を沖田さんのいる右側に動かすと-------



「土方さん?」




土方さんが、ある店に入っていくところが見えた。




私の視線に気づいて
沖田さんも、私の視線の先を見つめた。




「あぁ。
 土方さんは、芹沢さんの後処理に追われているんだろう」



「後処理?」




きょとんとした私に
沖田さんは苦笑いを返した。




「?」




沖田さんが苦笑いなんて、珍しい。


いつもは無表情なのに。





「っあ。」




視線を戻すと、またもや
思いがけない人たちを見つけた。





「すみません、隊長。
 少し、抜けます」


「あ、待て。
 加賀美・・・」