誠の道ーキミと共にー

「まったく、芹沢さんの恥さらしですね。



 近藤君。
 この組は、芹沢先生あってのもの。

 
 くれぐれも芹沢さんの顔に泥を塗るような行為は
 控えていただきたい!」





「申し訳ありません。
 芹沢さん。」




そう言って、近藤は頭を下げた。




「っ・・・!」





それを見て、沖田が暴走しそうになるのを
土方が、また止める。



(落ち着け、総司。)



(なんで止めるんですか、土方さん!!)



(いいから、鞘から手を離せ。)



それでも、沖田は手を離さなかった。



(馬鹿か、お前は。
 近藤さんがわざわざ頭を下げた理由がわからねえのか!)


(!!)


沖田は、静かに手を離した。



(よし、それでいい。
 我慢だ、総司。)




近藤さんが頭を下げたのは、この組のため。