愛してるを君に。

顔を上げるとあたしを真っ直ぐ捕らえる大樹くんの目。


飛鳥と乙葉が二人でいるからあたしは必然的に大樹くんといっしょだった。




急いで涙を手で拭う。




「泣いてなんかないよ？ほら笑顔。」



と言ってあたしは思いっきり笑う。

もちろんそれは偽りの笑顔。





「じゃあ、なんで目真っ赤なんだよ？」



早くもあたしの嘘は見破られた様子。

でもあたしは顔色一つ変えずにこう答える。





「目にごみが入っただけだよ。あたしコンタクトしてるから超痛くてさ、だから涙出ちゃって」




「…双葉ちゃん、飛鳥のこと好きだろ？」