何か…頭が痛くなってきた…。

風邪…まだ直ってなかったのかな?

後で、保健室行こう…。



「ここが、学食!いろんなメニューがあるから結構人気なの!」

「ここは、中庭ね?」



と、いう感じで進めていった学園案内。

次で最後…。やっと、保健室に行ける…。



「ここは、屋上ね。これで、中学生が行けるとこは終わりだけど…何か他に行きたいとことかある?」



「保健室。」



「まだ、行ってなかったっけ?じゃあ、行こ!」



ん?このポーズは…まさかの!?



「なんで…おんぶ?」



「お前、頭痛そうにしてるだろ?保健室まで連れてってやるよ。あと、保健室の場所。ちゃんと案内してくれたから大丈夫だ。」



「うん…。ありがと…。」



あたしは、また樹の背中で眠ってしまった。だって、気持ちイイんだもん!

そして、あたしは知らなかったんだ…。

あたしが寝てる間に学園に来た慎と樹の間で、あたしを巡るバトルが繰り広げられていたなんて…。

目が覚めたら、あたしは保健室のベッドだった。



「先生!今、何時ですか!?」