「卯女(ウメ)ばあちゃん!悪魔が出た!」
「こんな台風の日に出るなんて悪魔も空気読まないわね。今日は私も行くわ、結衣。準備しなさい?」
「あたし、1人で大丈夫だよ!おばあちゃんは家に居て!」
「でも…今日はなんだか嫌な予感がするのよ…」
「あたしを誰だと思ってるの!?卯女ちゃんの孫だよ?」
「そう…ね?そこまで言うんだったら1人で行って来なさい。
でも、無理はしちゃだめだからね?」
「分かってるよ!じゃ、行ってくるね!」
今からあたしは悪魔退治!!!
いつもみたいにパパパッと終わらせちゃうんだから!
でも、思ったより雨風が強いなぁ〜大丈夫…だよね?
あたしには、代々受け継がれてる御守りがあるんだから!
「こんばんわ。悪魔さん?」
「クックックッ!オマエカ!?オレノカワイイシモベタチヲコロシテイルノハ?」
ん?この悪魔…喋ってる!?って事は…かなり強いかも…。
それに、『オレノカワイイシモベタチ…』って、まさか…!?
「あんたってもしかして………魔王!?」
「ダレガキサマナンカニオシエルカ!!オレガジツハマオウデコノニンゲンカイニムスコヲオクリコンデジョウホウヲアツメテルコトナド!!」
「言ってるじゃん…」