「あんたでよかった!一緒に行くよ。始業式!」
「はぁ!?マジで言ってんの………ってあぁぁぁあーーーっ!!」
あたし達は飛び降りた。無事?着地出来て体育館に入る。
ギリギリセーフであたしはステージに上がった。
あたしは、1分程話をして挨拶を終えた。
学園長があたしのお母さんの妹という繋がりから、入学してすぐに生徒会長にされたあたし…。
最初は分からない事だらけだったけど、最近は大分何でも出来るようになった。
でも、やっぱ人前で話すのは何回やっても緊張するなぁ………。
「おい、お前!なんで俺まで連れてきたわけ?」
「え?だって、始業式出ないといけないでしょ?」
「俺は出なくていいんだよ!ったく、図書室で寝てようと思ってたのによ!」
「なんで、出なくていいの!?ってか、あんたの事今まで見た事ないんだけど!」
「そりゃそうだろ(笑)まぁ、そのうち分かるから。」
「あんたって秘密主義?昨日もそうだったし!」
「まぁ、そうだな!」
「あんた、むかつく~!あたしの事、“お前”って呼んでるし…ちゃんと名前で読んでよね~」
「お前の名前知らねぇし!それにお前だって俺の事、“あんた”って呼んでるだろ!」
「あたしは、“如月 結衣”!あんたは?」
「俺は、“黒魔 樹”!“樹”って呼べ!でも、みんなの前では“黒魔くん”って呼べな?」


