「ごめん…まだ、みんなには黙ってて。怖いんだよ…受け入れられないのが…」
怖い…
結衣は優しいから。
でも、みんながみんな
そうとは限らないだろ?
特に慎なんか…悪魔の、それも“王子”である俺を
結衣と一緒に居させてくれる訳がない…。
だから…
「結衣…俺が悪魔で、王子だってことは…2人だけの秘密にしてほしい」
「分かった…でも、心愛にだけは言っていい?心愛は勘がいいからきっとすぐに気づく。それなら、最初っから言って…協力してもらった方が、強力だよ?」
「分かった…桜なら、いい」
「じゃあ、それは後からいうとして!樹!あれを止めて!」
あっ
ごめん、結衣…
【樹side終】


