「痛っ!」 夢じゃないと思った。 こんな女タラシのことを好きになんか絶対にならない。 「美雪ー、帰ろー。」 あたしは優花の言葉に頷きかばんを持ってドアまで小走りでいった。 向かう途中チラッと見ると一瞬だけ目が合った気がした。 あたしはすぐに目を反らした。 あんな笑顔にあたしは騙されるもんか。 恋なんて二度としたくない