「さっ、じゃあ行こうか」

そう言って村瀬くんはあたしの手を握ってきた。


「美雪ちゃんはどこか行きたいとこある?例えば遊園地とか水族館とか。」


「あたしは別にどっちでも… てかその前にこの手どうにかしてくれないかな。」


すると村瀬くんは、


「だってさ、手を繋いだほうが本当のカレカノっぽいじゃん。」


だんだん握ってくる手が強くなってきた、