「道場はここです。


幹部はもう集まってると思いますよ?」


そう言いながら、沖田は道場の扉を開けた。


「お、総司。そいつが俺らと戦う奴か?」


中に入るなり、いきなり小柄な青年が話しかけてきた。


「そう。志乃神命さん。


みんなも挨拶しておこうよ。」


沖田が笑顔でみんなを促した。


すると、短髪で大柄な男が木刀を二本持ち、僕の前へ立った。


「先に試合しようぜ!命・・・だっけか?


お前、すごい強い気がするんだよ。


早く手合わせしてみてえんだ。


最初の相手は俺で良いか?」


その男は、早口でそう言うと、屈託の無い笑顔で僕を見た。


「あぁ、誰でも良い。


僕も早くお前達と試合したくて堪らないんだ。」


そう言って僕はニヤリと笑った。