「あー・・・左之さん、実はかなり酔ってる?」 平助が苦笑いしながら聞いた。 「ん?んー・・・言われてみりゃ、そんな気が・・・」 その光景に溜息をついて、立ち上がる。 「僕も一緒に外を歩いてくる。倒れられても運ぶのは僕達だからね。」 平助が、驚いたように僕を見る。 そして、人懐っこい笑みを浮かべた。 「ありがとう。そうしてくれると助かる。」 その声に頷きながら、僕達は外へと向かった。