永遠の『誠』


「志乃神ーおはよーう。」


廊下を歩いていたら、左之に会った。


「チッ。おはよう。」


「今お前舌打ちしただろ!?」


「気のせいだ。左之は今日巡察か?」


羽織を着ているから、そうなんだろう。


「あぁ。お前は今日何すんだ?」


「僕はとりあえず、京の町を歩いてみようと思う。」


「そっか。じゃあ、巡察の時に合えるかもなー。」


「じゃあ左之を見たらすぐに隠れるよ。」


「そんなに俺に会いたくないの!?」


「ほら、巡察行くんだろ。さっさと行け。」


「おーう。行って来ます。」


「さっさと行け。」


いじけながら歩いていった左之と反対の方向へ歩き出した。