「土方。居るか?」 返事が無いので襖を開けると、文机の上に浅葱色の羽織と紙が置かれていた。 「“お前の分だ。総司と同じ大きさだから、問題は無いと思う。” 僕の・・・羽織。」 羽織ってみる。確かに、大きさに問題は無かった。 「着流しだけの方が楽だけど・・・余り問題は無い、かな。」 そっと脱いで、綺麗にたたむ。 「・・・あ、僕の部屋に置いて来ないと・・・。」 僕は立ち上がり、土方の部屋を後にした。