「解った。行くから腕を放せ。刀を出したままは危ない。」 「あぁ、すみません。」 青年が腕を放すと、僕は刀の血を払い、鞘へ収めた。 「じゃあ、付いて来て下さいね?」 そう言って嬉々と歩く青年の後ろを、僕はおとなしく付いて行った。