「あっ!源さんずりぃ!
志乃神、俺は原田 左之助ってんだ。
原田さんとか原田様とか呼んでくれてもいいんだぜ?」
そう言いながら、左之が胸をはった。
「よろしくされたくないが、一応よろしく、左之。」
「ひでぇ!」
左之にそう言うと、左之は道場の隅っこに丸まっていじけてしまった。
「じゃあ、次俺なー。」
「・・・左之はあのままで良いのか?」
「いいよ。いつも左之さんはあんな感じだし。」
左之助、あわれなり。
「それより、俺は藤堂 平助!
好きなように呼んでくれよ!」
そう言って平助はニカッと笑った。
「平助か、よろしく。」