志乃神目線


驚いた・・・僕のあの囁きを聞いて尚、刃向かって来るとは・・・。


こんな奴が居るのなら、僕がここに居ても大丈夫か・・・。


僕は、木刀を投げ捨てた。


土方は、そんな僕を驚いた様に見つめた。


「降参だ。お前は強い。」


「なっ!馬鹿言うんじゃねぇよ!試合はまだ決着付いてない!」


「今付いた。お前も武士なら、武器を持たぬ相手に攻撃を仕掛けるような真似はしないだろう?」


「くっ・・・!」


すると、今まで呆然と試合を見ていた幹部達がわらわらと集まってきた。


「いやぁ、すごい試合だったなぁ!」


そう言いながら、ニコニコと笑いながら近藤さんが歩いてきた。