「あれ?命さん。
もっと本気で来てくれないとつまらないじゃないですかっ!」
そう言いながら、彼は笑って素早く切りかかってくる。
僕はそれらを流すようにして弾く。
「チッ・・・埒があかない。」
「じゃあ、これで終わりにしてあげますよっ!」
そう言うと、沖田は今までとは違う構えをした。
その構えに一番驚いたのは、
「馬鹿野郎っ!それを使うんじゃねぇ!」
試合を見ていた周りの幹部だった。
が、当の本人はにっこり笑って言った。
「大丈夫、死にはしません♪」
ダンッ、ダンッ
二回の踏み込み。
「っと!」
だから、てっきり二回突きがくるものと思っていたが。
「三段突き・・・か。」
僕は最後の突きを間一髪で避ける。
