「ごめんなさい‥
あたし、
何も気にしてなかった‥
平野くんは
ほんとにただの
クラスの友達だから」





精一杯
言ったつもりだった




平野くんとのことを
気にしてるんだったら
違うって
言いたかった




だけど






ヒロさんの顔は
余計に厳しくなっていた







「友達ねぇ〜‥
平野っていったっけ?
俺から見るに
お前に惚れてるぞ‥そいつ」



「そ、そんなこと‥」



「ある!!
あかりは鈍くさいからな!
クレープなんか
貰ってんじゃねぇバカ」






「…‥!」





バカなんて
初めて言われた〜‥





確かに
安易に貰ったのは
ダメだったのかもしれないけど
平野くんが
あたしに惚れてるなんて
ありえないよ…





そんなに
話したことも
ないのに〜‥





「そんなの‥
有り得ないよ‥」




「ニコニコ楽しそうに
話してたけどさ、
期待させたんじゃ
ないの?」



「だから違うってば!!!」





あたしは
思わず怒鳴ってしまった






ヒロさんは
ビクともせず
ましてや
あたしを睨んでる‥




「なに‥おまえ‥
分かんねぇじゃん
明日には
告白されるかも
しれないし
不安になったら
ダメなわけ??
平野くん平野くんってさ
ほんとに友達かよ!!」





なにそれ‥?



不安だからって
嬉しくないよ!!




なんか

ヒロさんが
ヒロさんじゃないし




こんな
ヒロさん
好きじゃない‥