「そのクレープ何?」




人があまりいない所で
立ち止まると
ヒロさんは機嫌悪く
喋りだした




「え‥これは‥
さっき貰ったの。
友達にいらないからって」



「ふ〜ん。 ‥で?」



「え?! ‥なにが?」





‥で?って
言われても〜‥‐




何を怒ってるか
分からない






「は?
何が?じゃねーじゃん!
友達って 男だろ?」



「え…‥」





怖いよヒロさん‥




顔が
いつもの優しい
顔じゃない―‥





平野くんのこと
いってるのかなぁ〜




「か、係員が
一緒だったんだよ‥
その時に
貰っただけ‥」



「係員??
あ〜‥だから
いなかったんだ〜」



「礼から
聞かなかったの?」



「なにも。」




「そっか‥」





ヒロさん
何が言いたいんだろ…





「男といるのが見えて
一緒に回ってんのかと
思ったんだよ‥」




「???」




「俺が来るの
言ってないから」





………‥!?




平野くんと降りて
きたの見えてたんだ‥




一緒に文化祭を
回るわけないじゃん





ヒロさんが来るのに〜‥




いやいや!!!




ヒロさんが来なくても
男となんかと
一緒にいないから!!





ヒロさん




あたしが平野くんと
いるのを見て




機嫌悪かったんだね‥