「ごめん。笑うことじゃないよな。
でも、礼ちゃんから聞いた後さ
一人で嫉妬とかしてた時期もあったな‥
今だから言えんだけど、
いつも、あかりのこと
心配して一人で
悩んでたりしたんだ」





ヒロさん…




それ、あたしも一緒だよ




思い出しては悩んだり



一人で勝手に心配したり




ヒロさんも同じだったんだね。





すごく嬉しいよ






「ありがと。ごめんね、ヒロさん」



「なんのお礼だよ‥」


「はは…」





ヒロさん、あたしね




もう一つ聞きたいことがあるんだ





それは、あたしにとって
人生を変えた




また、この時が来るとは
思ってもなかった





この幸せは
本当なのだろうか





ヒロさん、あたしに教えてください





「ヒロさんにとって、あたしは
"俺の"…なに?」





もう一度聞きたいんだ





あの魔法のような言葉を‥



ヒロさんでしか通じない




呪文を…―






「俺の…‥?」



「‥うん」