「ご‥ごめんなさい、
あたし待ち合わせしてるんで!」




逃げるように
その場から離れた




‥が!!



「え〜!!! 嘘だぁ〜♪
一人でしょ?絶対、一人だ」




‥なんで?




本当なんですけど。





ヒロさんと待ち合わせ‥‥かな?


‥‥‥っ?!

あ〜〜〜〜〜!!!!!!!!!!




恵太の野郎



ヒロさんがどこにいるとか
全く言わなかったし!!!





どうすれば?





でも逃げなきゃ



周りからも何故か見られてるし…





「本当にすいません!!!!
ごめんなさ〜〜〜い!!!」




ダッシュで走った




振り向かずに一気に走った




階段を登って


曲がって、曲がって、曲がって…





ここまで来れば



あいつらも…





たどり着いた場所は
駅から少し離れた
ビルの前だった



出入口の真ん前で
ゼーハー言ってる あたしを
横目で見るスーツの人達






…はずかしいっ///





少し横に寄り
電柱に隠れるように立った




携帯を取りだし
ヒロさんに電話しようとした時





「おい!!!」




……?!!




やばい‥



まだ来ちゃった??