ヒロさんに会いたい





会って




まず謝って



それで





もう一度チャンスがあるのならば






ヒロさんの"女"に戻りたい






「はぁ〜‥ やっと気付いたかよ
ちょっと待ってな」



「え‥?」




そういうと恵太は立ち上がり
携帯で誰かに電話を掛け始めた





ん‥?




あたしは座ったまま
言われた通り、待った





なんだか
こうなっちゃうと
ヒロさんに早く会いたくなって
仕方がない




少しでも早く




取り返しのつかない、って
ことになる前に‥





「‥じゃあ、また」




電話を済ました携帯が帰ってきた




「恵太、なに?」



「ん? 今から行かせる、って
あいつに伝えただけ」


「今から‥っ?!」


「そう」


「え‥でも仕事とかもあるし、
そもそもヒロさんは大丈夫なの?」



そりゃ、すぐに会えて嬉しいけど…



「最初からこの予定だったからな
俺も あいつも」





…‥はい?




予定だった?



って、なにが?




ポカーンと口を開けている
あたしを見て笑った恵太





‥‥…―?!