「‥で、本当に終わったんだ?」



「うん」



「そっかぁ〜‥
こんなこと言っちゃ
だめなんだろうけど
あたしは、てっきり
ヒロさんと戻ると思ってたよ。
あかりは、素直だから
いざ、ヒロさんの前に立つと
"さよなら"なんて
言えないと思ってたからさ。
でもま〜、あかりが
決めて、終わらしたんだったら
あたしも正解だと信じるわ。」




「色々、ごめんね
ありがとう‥礼」



「いいえ。 すいませーん!!
あの、これ お代わりください」



「え‥まだ飲むの?」



「いけない?話聞いてると
喉がカラカラになったのよ。
誰かさんが心配ばかり
かけるから!!」



「う‥ごめん」






ヒロさんに手を振り



背中を見せた時




"元気でな、あかり"





ヒロさんは、そっと言った





マンションに帰ったら
礼は血相を変えて待っていてくれた




何よりも、あたしを
大切に思ってくれて



誰よりも、ヒロさんとの愛を
応援してくれてたのは



礼だった。




近くのカフェで
話を済ませて



今の礼は


どこか吹っ切れた様子





あたしの内心と




どこか似てる気がした