夜中



少ない荷物を持って
実家に帰宅




「あかり‥なの?」



「あ‥ごめんね
起こしちゃった?」




キッチンで温かいコーヒーを
飲んでいると
お母さんが起きてきた




「冬休み中はずっと
向こうにいるんじゃ
なかったの?」



「その予定だったけど
帰ってきた。
ごめんね夜中で」



「時間は気にしないけど、
どうしたの‥
喧嘩でもしちゃった?」



「ん〜‥ 違うけど
ヒロさんとは
別れたんだ」



「別れたっ!?
え‥なんでよ〜」



「色々 事情があったの。
でも喧嘩とか浮気とか
そういうのじゃ
ないから心配しないで」



「‥分かったわ。
まぁこれ以上聞かないけど
何かあったら
いつでも言いなさいよ?
親なんだから」



「ありがとう」





あたし顔色悪いのかな‥




お母さん


何かを察知したような雰囲気だった




逆に心配かけたかな





けど本当のことだもん




またいつか
ちゃんと話そう





部屋に戻り
バッグの中身を取り出す




小さな紙袋‥




今日ヒロさんがくれたんだ



"持ってけ"



って照れくさそうに