もし今あたしが
思っていることが
勘違いなのであれば
それは喜ぶべき？
まだ‥傍にいれる？
｢理乃がこうなって
初めて分かった。｣
あたしは
ずっと
こうしていたいの
｢初めて分かった？｣
｢うん。｣
｢何を‥？｣
｢好きだってこと｣
勘違いじゃないじゃん‥
あたしが分かったのは
まさに、それだよ？
そんな真っ直ぐに言わなくても
届いてるよ、理乃さんに―
せめてムードがある場所で
こういう話をしてほしかった
なんでもいい
別れ話だって
素敵な場所がよかった
｢そっか‥ あたし
気付いてたよ。
最初から｣
｢最初？｣
｢うん。初めて理乃さんを
見た時から｣
ずっと引っ掛かっていた
なぜ理乃さんが
ここまで気になるのか
きっと
ヒロさんの気持ちが
あたしに間違って届いてたんだ
あたしがそばに居過ぎて
ヒロさんは理乃さんへの
想いを分からなくしたんだよ
だから
あたしは理乃さんが
遠いのに近くにいる気がして
ずっと不安だったんだ
