「できた?」


「うん♪」


「じゃあ出るぞ?」


「はい♪」



なんだかセレブな気分



地下の駐車場から
白色のでっかい車が
あたしの目の前に‥



「‥替えたの?車」


「こっち来てすぐな。
乗って」


「はーい‥」



見るからに高そうな
この車は



"何人乗り?"という質問に


「8‥だけど」



と答えた。



絶対嘘だ‥


こんなに広いのに
お父さんのアルファードと
一緒の人数なんてあり得ない



そのぐらい


でかい車だった



「緊張してねぇの?」


「ちょっとね‥ でも
美紀さんもいるんでしょ?」



「うん」


「なら‥ちょっとは平気だよ」



「そっか」



そんなに離れていない
実家まですぐ着き
ヒロさんが家に電話すると
美紀さんだけ数秒後に出てきた


「あかりちゃ〜ん♪♪」



美紀さんもスーツだった

黒と紫の色で
パンツにヒール‥


「モデルみたいですね♪」



「ほんと〜? 照れるねぇ♪」


ほんとです。

スタイル良いし
美人だし
何でも似合いますよ?



美紀さんは後ろの席に座った


後はヒロさんの両親と
お祖母ちゃんを待つだけ