教室に戻ると
川島くんはまだいた



っていうか
3年の教室に堂々と‥



やっぱり今年の一年生は
なんか違うな



「ほら‥!!」


「う、うん」



入り口で止まっていると
礼に背中を押された



深呼吸をして
川島くんに近づく



「あ!!あかり♪」



うわ‥っ


気付かれた


すっごい笑顔で
席から立つ川島くん



「あのさ‥礼から
聞いたんだけど
あたし、彼氏いるし
あなたに答える気ないの。
気持ちは嬉しいけど
ごめんね?」



頭を下げ謝る


けどまだ川島くんから
何も言われてないのに
謝るのってなんか変じゃない?



自意識過剰?って感じ



「彼氏いるの知ってるし
興味ないのも知ってる。
それ覚悟だけど?」



だけど?って‥



なにこの子


諦めないって言ってるのかな‥



また自意識過剰‥かな?



なんかもう
分かんないや



「ごめんね‥」



とりあえず
何回も謝って
その場から去ろうした



「ちょっと待って。
今日一緒に帰ろうよ」


「無理だよ」


「まぁ待ってるから」


「いや‥だから」


「じゃあね」


「ちょっと‥!!」



なんでよ〜〜〜‥!!!!!